これまでは、耐火が必要な屋根は下地が耐火構造で断熱材の厚さが50mm以下※に制限されてきました。QLルーフ FPIS屋根は、断熱材60mm〜105mmの外断熱防水を含むトータルシステムで「耐火認定」と「防火(飛び火)認定」の両方を取得。高い安全性と共に高断熱による省エネルギーを実現します。
※告示1365号の例示仕様では、屋根を耐火構造とする場合は断熱材厚さが50mm以下に定められています。
構成材 | 耐火認定 FP030RF-1800 | 防火(飛び火)認定 DR-1648 |
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防水シート | ベストプルーフ ナンネン 1.5mm | |
断熱材 | ネオマフォームF 60mm 〜 105mm(複層張り) | |
野地板 | 硬質木毛セメント板 25mm以上 | |
下地 | QLルーフ 75mm |
QL99−75−12Y 1.2mm QL99−75−16Y 1.6mm |
飛び火試験の様子
ネオマフォームの熱伝導率は、0.020[W/(m・K)]で、世界最高レベルの断熱性です。
また、フェノール樹脂の特性である耐燃焼性に優れているだけでなく、耐熱性も高いため、
高温になる屋上でも熱変形や反りが生じにくく安心です。
燃焼比較実験(着火40 秒後)
合成スラブデッキ用のデッキプレート「QLデッキ」と同じ断面のデッキプレートを使用しており、構造安定性に優れています。
また、風によるシート・固定部のフラッタリング(上下動)に対しても安定した性能を発揮します。
許容積載荷重
吹き上げ荷重(風荷重)
※1 標準仕様 亜鉛めっき Z12:120g/㎡ ※2 オプション仕様 亜鉛めっき Z27:275g/㎡
合成スラブ用デッキプレートを屋根下地に用いた「QLルーフ」。防火性能をより高めた塩化ビニル樹脂系防水シート「ベストプルーフ ナンネン」。耐燃焼性に優れる「ネオマフォームF」を組み合わせ、システムとして耐火・防火(飛び火)認定を取得しました。
断熱材には、世界最高レベルの断熱性能を持つ高性能フェノールフォーム断熱材「ネオマフォーム」を採用。高断熱性能で省エネに貢献します。
※本計算は特定のモデル・条件により算出したものであり、実際の諸条件(空調、気候条件、その他部位の断熱性能等)により結果は異なります。
軽量な屋根構造を実現。耐震性が期待できるとともに、シンプルな構造を可能にしました。また、QLルーフの上にコンクリートを打設しない乾式の外断熱工法なので、工期を短縮でき、コストパフォーマンスに優れています。
※FPIS屋根の単位重量、熱貫流率はネオマフォームFの厚さにより変わります。
塩ビ防水シートは熱可塑性の特性を生かし、溶剤溶着、熱風融着により一体化するため水密性に優れたジョイント性能が得られます。また、塩ビシートは、塗膜防水やゴム系シート防水に見られる鳥ついばみによる穴あき事故が発生しにくいことが実証されています